お知らせ

2021年9月は Pumpulipuikkoさん

KANO PLAT LABOの大きな壁一面に咲いた、カラフルで凜としたお花畑……

今回のコーディネートは、刺繍糸やビーズでアクセサリーをつくるPumpulipuikko(プンプリプイッコ)の溝渕さんにお願いをしました。

 

 

オンラインショップ開店後、数十秒で完売してしまうほどの人気を誇るPumpulipuikko(略してプンプリ) のアクセサリー【OHANA(オハナ)】。

刺繍糸のあたたかみ、目も心も奪われるような色の組み合わせ、少女時代のときめきを思い出させてくれるビーズのきらめき、

そして、すべての女性をとりこにさせる気品と可愛さのバランス……その魅力を挙げはじめるとキリがありません。

 

 

でも、今回のLABOのコーディネートを通して、「Pumpulipuikkoの魅力は、アクセサリーだけに留まらない」と感じました。

 

 

溝渕さんが今回の表現したのは、ずばり【Pumpulipuikkoの世界観】。

 

「商品を買えなくてもずっと待ってくださっている方がいて、そうしたみなさんに『ここにプンプリの世界がある!』と、喜んでいただきたいなと思いました。いま自分にできるキャパシティと、いままで自分がやったことのないやり方を考えて、このコーディネートに決めました」

 

 

これまで撮ってきたOHANAの写真をプリントした特注生地をつくり、それを一つずつていねいに切り抜いて、色のバランスやラインを考えながら壁一面に貼り付けたコーディネートは、真正面から見ると本物の刺繍やビーズがあるかのように立体的に見えて、なんだか不思議な感覚を覚えます。

そして、なによりOHANAが部屋じゅうを彩っているのが可愛すぎて、胸がキュンキュンするのです。

 

 

小さいころから絵を描くのが大好きで、進学ではデザイン系の学校を選び、初めて就いた仕事は庭のデザインだったという溝渕さん。「ずっと“ものづくり”から離れずに生きてきたんです」と振り返ります。

その影響を与えたのは「お母さん」でした。いくつになっても色んなことにチャレンジしていて、 “なにかをつくる” となるとひときわ一生懸命になる性格なのだそう。

 

「特に印象に残っているのは、母が庭にいっぱい花を育ててくれたことです。その花を部屋に飾ってくれたり、学校の教室へ飾れるように持たせていってくれたり……私の身近にはいつもたくさんの花がありました」

 

嫁いでからはご主人の家業の手伝いに軸を置いていますが、そのなかでも “自分らしいものづくり”をしたいという気持ちが湧き上がっていきました。

転機となったのは2015年、趣味で集めていた糸やビーズが目に留まり、それらを使って「何かをつくってみたい」とSNSに書いたところ、友人から「お任せするからアクセサリーをつくって」と声がかかりました。

かつて卒業制作の作品に取り入れた「刺繍」で、いつも心のなかにある「花」をつくった溝渕さん。それが【OHANA】のはじまりとなったのです。

 

 

Instagramにアップすると、あっという間に人気に火が付きました。

しかし、どんなに注文が殺到しても、溝渕さんのなかでOHANAは「売りたい商品」ではなく、「つくりたい・届けたいもの」という存在。手にした人の【お気に入りの一点】になることを願って、一つ一つ に心を込めてつくっています。

 

「日々の暮らしのなかで自分のモチベーションを上げられる“なにか”って、すごく大事だなと思うんです。その“なにか”になれたら嬉しいですよね。その人に『ずっと大切にし続けたい』と思ってもらえるように、つくることはもちろん、温度のあるやりとりも大事にしていきたいと思っています。つくったら終わりではなく、その後も温度を感じてもらえるようなものをつくりたいし、届けたいです」

 

密に針を通して糸の立体感を生んでいくOHANA。その制作にはもともと時間がかかっていましたが、加えて、家業の仕事や子育てもあり、なかなかたくさんの数をつくることはできません。

そこでは現在はオンラインショップでの販売は休止し、定期的なオーダー注文(抽選)のみを受け付けています。その方法は「ハガキか手紙のみ」というアナログな方法ですが、OHANAを愛する方々からはあたたかいメッセージが添えられており、そのぬくもりに溝渕さんは励まされているそうです。

 

「お待たせしてしまっているのに、本当に心のこもったメッセージを書いてくださるんです。私が思っている以上にプンプリを大事に思ってくださっている人がたくさんいるんだなと実感します」

 

 

たくさんの人に愛されている喜びを感じてうれしい気持ちのときも、思うようにつくれなくて落ち込んでいるときも……溝渕さんの“すべて”のなかで生まれ、咲いていくOHANA。

それは寒い日を乗り越え、地面を突き上げて芽を出し、あたたかな風に包まれて咲く本物の花のようです。

そして、だれもが花を見て喜びを感じるように、PumpulipuikkoのOHANAも多くの人の心にしあわせな気持ちを届けています。

 

「ここに来て良かったなっていうワクワク感みたいなものを、見たり、写真に撮ったりしながら楽しんでもらえたら嬉しいです」

 

OHANAが満開に咲いたKANO PKAT LABO。

溝渕さんとPumpulipuikkoのファンのみなさんの、心と温度が近づく空間となれますように……。

 

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